マーガリンじゃ困るんだよ

吾輩は喪女である。彼氏はまだない。

観劇感想

土日でアルターボーイズとミュージカル手紙を見に行きました。以下ネタバレ感想です。良いこと悪いこと半々くらい。

 

 

 

 

 

 

 

まずアルターボーイズ!

GOLDを観劇しました。なんかもっとストーリーある感じだと思ってたので、思ってたのと違ってビックリした。でもギャグのテンポと下ネタが残念なことにわたしの趣味とそりが合わなかったので、ずっと歌いっぱなしでよかったかもしれない。

役はどれもこれも素敵だった。かわいかった。みんな好きで、誰が一番好きというのは決められなかったです。ストーリー的にはフアンの両親のくだりがとてもよかった。信仰だけでは救えない現実、みたいなものが。一回見ただけなのでここらへんの解釈は適当なこと言ってますけど、フアンも、その周りで必死に取り繕うとする仲間も印象的なシーンでした。あとはマークの独白、あそこの法月康平さんの感情の乗せ方が本当に好きで……素敵な役者さんだなと改めて思います。そして恋ブロ以来ずっと見るのが楽しみだった常川藍里さん!アブラハムは本当に清廉で、アルターボーイズに自分の居場所を求めていて、それが健気で一途で眩しかった……。でも回想の「歌詞の続きを書いてもいいけど、代わりに僕にもその衣装着させてください」みたいな、ちゃっかりしっかり取り引きをする小賢しさもよかったです。歌もやっぱり最高〜〜〜!大山真志さんは、何度見ても「これが大山真志さんか〜!」みたいな、初見かよ!という反応をしてしまう。しっとりしたソロがすごくよかった。ファルセットのハスキーな感じとか、すごく好きです。ルークは特に何があったわけじゃないんですけど、中盤あたりから急激に「ルーク、マジでかわいいな……」という感情に支配されていました。好きなんだよ、ああいうキャラクター……17歳というのもたいそう驚きました。わけえ!うめえ!

楽曲は事前にCDを購入して聞いてたんですが、舞台のほう歌詞が全然聞き取れず……まあもともと英語だし仕方ないか〜とは思うんですが、せっかくなので歌詞もしっかり聞きたかったなあと思いました。JCSが好きなので、怪我を治すくだりや33回のくだりは既視感があって楽しかった。ストーリーは……まあ……前述したところが好きかな……総合的にはあまり感情がないです。魂が浄化されちゃったかな。

 

続いてミュージカル手紙!太田基裕さんのほうで観ました。

歌はみんなうまかった。すごい。歌が上手いだけでミュージカルは楽しいですね。そんなに高尚な耳を持ってないので正直巧拙はよくわかんないけど、民衆の圧がある歌唱は好きです。

内容に関しては、原作を二部頭くらいまでは読んでいってたんですけど、読まないほうがよかったなあと感じました。どうしてもわたし、原作との違いが気になってしまうタイプなので、内容よりもそういった違いが気になってしまいました。あとはまあ、原作が特別好きなわけではないんですけど、原作の音楽との挫折→恋人との挫折と段階を踏んでいることや、寺尾(大学時代)や朝美さんが少し現実を見ていない、世間知らずな面を持っているのを、直貴が客観的に見つめている様子が描き方として好きだったので、そこがひとまとめになってしまっていたのはうーんと思いました。尺的に仕方ないですが。

でも寺尾はすごくすごくよかったです。学生時代からずっと直貴のことを心配して支えてくれていて、直貴に対する優しさで滲み出ていた。心配するし気もつかうけど、直貴に強要はしないところが。原作とは設定もだいぶ違っているけれど、寺尾は本当によかったです。

白石由実子は……めちゃくちゃ優しいし献身的な女性だったけど、原作のイメージがわたしは先行してしまって「おお……」になってしまった。いや、舞台のほうが全然好きだったんですけど。原作の白石由実子、ちょっと怖かった……

直貴は本当に、素直ないい子で。ひねくれてもそこまでひねくれていなくて。原作の直貴は好きじゃないけど、でも舞台の直貴のことも好きになれなかった。特に最後の、イマジンを歌おうとして全然ギターが弾けなくなってしまうシーンで、「地に足をつけて、生きなきゃいけない」みたいなことを言うのが原作にはなかったのですが、その台詞があまりに「手紙」を綺麗にまとめてしまっていて、救いになってしまっていて、好きじゃなかったなあ。

それを聞いている剛志は、床に頭をつける勢いで直貴を拝んで拝んで、それを見たらたまらなくなってしまった。どんな気持ちで見ていたのかは、わたしには推し量ることができませんでしたが、そこの剛志はとてもよかったです。つらかったですけど。

刑務所の様子が描かれているのはとてもよかった。剛志が、周りからいろいろと言われて「本当は迷惑なんじゃないか」というのもきっとどこかでわかっていて、それでも弟にも遺族にも手紙を出すのをやめなかった、その様子があったのがすごくよかったです。そのぶん、由実子の出した手紙に喜んでいる様子は本当にきつかったんですけど……。

細々としたことだと、スペシウムのバンドソングがなんか面白かったのと、加藤良輔さんの「人殺しの弟」と歌いながら直貴に向ける侮蔑の瞳がめちゃくちゃに好きでした。よかったよかった。ポストカード買いました。

 

そんな感じ!正直めちゃくちゃ楽しみにしていた土日だったのですが二日間感情がなかったです。書いてないけどこないだ見たしゃばけフランケンシュタイン(の一幕まで)が今のところ面白かった